N8NでAI自動化を加速!HTTPリクエストノードの基礎からChatGPT活用まで徹底解説
AI自動化の壁を乗り越える!ノーコードツールN8NでAIエージェントを使いこなす方法
AIエージェントによる自動化に興味はありますか?実は、プログラミングの知識が一切なくても、30分足らずでAIエージェントを作成し、その後の作業をすべて自動化できるツールが存在します。今回は、その「宝の山」とも言えるN8Nというツールと、多くの人が挫折しがちな「HTTPリクエストノード」の克服方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
N8Nとは?AIエージェントでできること
N8Nは、AIを活用した自動化システムをノーコード(プログラミング不要)で構築できるツールです。PowerPointやExcelを使う感覚で、誰でも直感的にAIエージェントを作成できます。
N8Nにはすでに数千種類もの自動化テンプレートが無料で用意されており、以下のような幅広い作業を自動化できます。
- AIを活用したX(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTok、YouTubeショートなどのコンテンツ作成と投稿
- PerplexityとGPTを連携させたWordPressでのSEOに強いブログ記事の自動投稿
- GPT-4oを活用した投資レポートの自動作成
これらのテンプレートを活用すれば、あなたはテンプレートを選んで少し設定をするだけで、あなた専用のAIエージェントが24時間365日働き続けてくれるようになります。
多くの人が挫折する「HTTPリクエストノード」とは?
N8Nのテンプレートを活用しようとする際に、多くの人が途中で挫折してしまうポイントがあります。それが「HTTPリクエストノード」です。これは、N8Nと外部のアプリケーションを連携させるために不可欠な機能ですが、初心者には難しく感じられることが少なくありません。
なぜなら、外部連携に必要なデータがそれぞれの外部サイトのドキュメントにあり、それが英語だったり、どこを見れば良いか分かりにくかったりするためです。しかし、ご安心ください。このHTTPリクエストノードの基礎を理解すれば、N8Nの可能性が格段に広がります。
APIとは何か?レストランのウェイターで例える
HTTPリクエストノードの理解には、まず「API」という概念を知る必要があります。APIとは「Application Programming Interface」の略ですが、難しく考える必要はありません。これをレストランに例えてみましょう。
あなたがレストランで「ハンバーグ定食をください」と注文するとき、自分で厨房に入ってハンバーグをこねたりお米を炊いたりしませんよね。代わりにウェイターさんが注文を受け、厨房に伝え、出来上がった料理を運んできてくれます。
APIはまさにこの「ウェイターさん」のことです。N8Nが「今日の天気を教えて」とリクエストすると、APIというウェイターが天気予報サービス(厨房)に聞きに行き、「今日は晴れです」という結果を持ってきてくれるのです。つまり、私たちは厨房の複雑な仕組みを知らなくても、ウェイターさん(API)に頼めば欲しいものが手に入る、これがAPIの正体です。
なぜ専用ノードではなくHTTPリクエストノードが必要なのか?
N8NにはGoogleスプレッドシートやSlack、Discordなど、専用のノードが用意されているサービスもあります。しかし、世の中には何万、何十万ものサービスが存在し、N8Nの開発チームがすべての専用ノードを作ることは物理的に不可能です。
そこで登場するのがHTTPリクエストノードです。これは「万能翻訳機」のようなもので、どんなサービスともAPIという共通言語で会話できるようにしてくれる魔法のツールと言えます。
HTTPリクエストの主要な要素を理解する
HTTPリクエストは、まるで丁寧な手紙のように決まった要素を持っています。主要な3つの要素を見ていきましょう。
1. メソッド(何をして欲しいか)
メソッドとは、APIに「何をして欲しいのか」を伝える動詞のようなものです。N8Nの場合、主に以下の2つを理解しておけば大丈夫です。
- GET:情報を「取得する」作業です。「東京の天気を見せて」「郵便番号の住所を教えて」のように、何かを受け取るだけの場合に使います。
- POST:情報を「作成する」「登録する」作業です。「この情報で新しいユーザーを作って」「このブログを投稿して」のように、何かを新しく作ったり、情報を送ったりする場合に使います。
他にも「PUT」「PATCH」「DELETE」などがありますが、まずはGETとPOSTで約90%をカバーできます。
2. URL(どこにアクセスするか)
URLとは、アクセスしたいAPIの「エンドポイント」のことです。これは通常のWebサイトのアドレスと同じで、どのサービスの、どの機能を使いたいかを指定する「住所」にあたります。この情報は、連携したい外部アプリのドキュメント(説明書)に必ず記載されています。ドキュメントのURLをChatGPTに渡して「エンドポイントを持ってきて」と依頼すれば、教えてもらうことも可能です。
3. オーソリケーション(身分証明書)
オーソリケーションとは、「私は怪しい人じゃありません」という身分証明書のことです。APIによっては、誰でも自由に使っていいものもあれば、ちゃんとした人だけに使ってほしいというものもあります。
N8Nでは、親切に3つの認証選択肢が用意されています。
- Predifined Credential Type:Googleなどの「すでに知っている有名人」向け。N8Nが認証方法を自動でやってくれます。
- Generic Credential Type:APIキーやOAuth2.0など、標準的な認証方式に対応しています。運転免許証のようなイメージです。
- None:特に認証が必要ない場合や、認証情報がURLやクエリパラメーターに含まれる場合に使用します。
None認証時の「クエリパラメーター」(細かい注文)
オーソリケーションが「None」の場合、ウェイターさん(API)にさらに細かい条件を伝えるために「クエリパラメーター」を設定することがあります。これは「ハンバーグ定食でライス大盛り、ドレッシング別添えで」と細かく注文するようなイメージです。
例えば、郵便番号検索APIでは、None認証を選んだ後、クエリパラメーターで「zipcode」という名前で検索したい郵便番号(7桁の数字)を入力すると、その郵便番号の情報を取得できます。
実践例:郵便番号検索APIでGETリクエストを試す
実際に「ZIP CLOUD」という郵便番号データ配信サービスのAPIを使って、GETリクエストを構築してみましょう。
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ドキュメントの確認:ZIP CLOUDのドキュメントにアクセスし、「郵便番号検索API」のセクションを見つけます。
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エンドポイントの取得:ドキュメントに記載されているベースURL(エンドポイント)をコピーします。
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N8Nの設定:
- N8NのHTTPリクエストノードで、メソッドを「GET」に設定します。
- コピーしたエンドポイントURLを「URL」フィールドに貼り付けます。
- オーソリケーションは「None」を選択します。
- 「Send Query Parameters」をオンにし、ドキュメントに記載されているパラメーター名「zipcode」をNameに、検索したい郵便番号(例: 9030801)をValueに入力します。
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実行と結果確認:「Execute Step」をクリックすると、指定した郵便番号の住所(例: 沖縄県那覇市首里)がJSON形式で返ってきます。
このように、HTTPリクエストノードはAPIを通じて外部サービスから情報を取得してきてくれるのです。
ChatGPTを活用してHTTPリクエストの設定を自動化する
外部サービスのドキュメントが英語だったり、複雑でどこを見れば良いか分からない場合でも、ChatGPTを活用すれば簡単にHTTPリクエストの設定を自動生成できます。
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ChatGPTにプロンプトを投入:
- N8Nの公式ドキュメンテーションから情報を取得できるようにカスタムプロンプトを用意します。(※プロンプトの詳細は動画内で案内されているメルマガ登録特典で入手できます)
- 上記のプロンプトと共に、連携したいサービスのドキュメントURLをChatGPTに貼り付けます。
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具体的なリクエストを依頼:
- 「上記の郵便番号のデータベースからHTTPリクエストをGETで取得したい。その時の中身の情報を揃えて、郵便番号は9030804の情報を知りたい。ノードがキャンバスに貼れるようにマニュアルトリガーをダミーとして使ってJSONコードを作って」といった形で、具体的にJSONコードの生成を依頼します。
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N8Nに貼り付け:ChatGPTが生成したJSONコードをコピーし、N8Nのキャンバスに貼り付けると、自動でHTTPリクエストノードが設定された状態で作成されます。
これにより、手動での設定作業を大幅に削減し、英語ドキュメントの読解に苦労することなく、AI自動化のワークフローを構築できるようになります。
まとめと今後の展望
今回ご紹介したHTTPリクエストノードの基本知識と、ChatGPTを活用した設定方法を理解すれば、あなたはHTTPリクエストの80%をマスターしたと言えるでしょう。これにより、N8Nの活用範囲は飛躍的に広がります。
次回は、HTTPリクエストノードのもう一つの重要なメソッドである「POST」について詳しく解説していきます。お楽しみに!
最後までご覧いただきありがとうございました。この動画が良かったと感じた方は、ぜひ高評価とコメントをお願いします。
